2019年8月21日水曜日

『カラマーゾフの兄弟』第2巻の修正

光文社の『カラマーゾフの兄弟』を自分用に修正した箇所のリストです。
修正というか、わたしが読んで意味がわからなかったところも書いておくつもりです。
わたしが持っている本の版は以下のとおりです。
2007年 8月15日 第7刷

第2巻12ページ
この地上に生きるすべてものより劣っているということを自覚したことになるのです……。

第2巻17ページ
失礼はかさねがさねお詫びいたします」と頼んだのだ

第2巻31-32ページ
地獄の門、すなわち死の力もその全体は攻略できません。
(なにを意味しているのか)

第2巻32ページ
心からのはなむけにおまえに授けたわたしの言葉も、きっと忘れずに思い出してくれるでしょう。なにしろおまえはまだ若いし、俗世の誘惑もく、おまえの力にあまるものだからです。さあ、お行きなさい、みなし児よ
なにしろで、前後の文がつながらないような気が)

第2巻42ページ
おまえのミーチャとかいったが、それおまえミーチャ好きだからだ。

第2巻42ページ
だが、もしイワンがやつを好きだとしたら、イワンがやつ好きだってことで自分の身がおれは我が身が心配になるだろうな。

第2巻47ページ
ぐるりとその姿を見おろしてから話しかけた。
ぐるりと見おろす?)

第2巻77ページ
しかしそのためには、目的をしっかり定める必要があったし、彼らのそれぞれの人間にとって何がよくて何が必要なのかを、しっかりと見きわめなければならなかった。そしていったん目的の正しさに自信がもてれば、当然のことながら、そのどちらかそれぞれの人を助けてやらなければならなかった。

第2巻81ページ
わたしの心が、この抑えようのない感情があることをささやいていて教えてくれ、その感情が、わたしを抑えようもなく魅きつけて引っ張っていくんです。でもなにもかもすべてはほんのひとことで尽きてしまう。

第2巻81ページ
どことなく無理じいされた感じのに搾り出したような、発作的で血の気のない歓びにかられて彼女はそう口走った。


続きは徐々に追加していきます。

『カラマーゾフの兄弟』第1巻、修正のつづき

ひきつづき本編の修正に入りますね。
第一巻は以下の版を使ってます。
2007年 8月20日 第12刷

第1巻16ページ
当時はかなり名の知られた話題になった人物だった

第1巻18ページ
それはもう身勝手というしかない気まぐれ思い込みが原因で、娘にすれば、シェークスピアの女主人公オフェーリアにあやかりたい一心で事におよんだのだ。

第1巻18ページ
これまた、「幻想に囚われとなった思考のいらだちてしまった結果だった。

第1巻18-19ページ
そこで彼女は、たとえ一瞬にせよ、フョードルは、いまはたんに居候の身にすぎないフョードルがけれどもじつはよりよい未来へ向かう過渡の時代に生きるこのうえなく勇敢でシニカルな男性であるという、おめでたい空想のとりこになった(そのじつ、彼は腹黒い道化でしかなかったが)。

第1巻19ページ
ついでながら彼女は、性的な面で彼にいっさい感興を呼びおこさなかったただ一人の女性だったからだ

第1巻21ページ
夫として口にするのもはばかられる恥さらしな夫婦生活の内輪話まで

第1巻22ページ
なんの気がねも無用とばかり完全に自由な生活にひたっな女性解放を実践してい

第1巻30ページ
彼女は、(Aへ移動)[恩人で養育者でありながら同時に虐待者でもあった。]高名な老夫人の裕福な屋敷で育てられた。老夫人は、ヴォルホフ将軍の未亡人だった。この女性は、[A]

第1巻31ページ
無為の毎日からのためにどうにも始末に負えないわがまま女になりさがっていたのだ。

第1巻31ページ
こんな次第で、哀れな娘は慈善家から貧乏人の恩人を女から男に乗り換えたのである。

第1巻33ページ
不思議なことに彼はその後、一生、むろんをとおしてのようにぼんやりとにせ母親の顔を覚えていたという話をわたしは知っている。

第1巻34ページ
ソフィアの死からきっかり三ヶ月後、将軍夫人はとつぜんこの町に姿を現し、フョードルの家にあがみこんで向かった。わずか半時間ばかり町で過ごしただけで、いろいろい後始末をしていったたくさんのことをやってのけた

第1巻34ページ
前髪をひっつかんで三度、床へひき倒した下へひっぱったという。
(これは修正前のほうが面白かったりしますが、まあ、修正しときました)

第1巻34ページ
乱暴な言葉などひとことも言わ発せず、

第1巻41ページ
わたしの記憶では、(Aへ移動)[前々からひどく興味を寄せていたこの青年イワンと知り合って]二人の折り合いのよさにだれよりも仰天したのが、ほかならぬミウーソフだった。彼はイワンとは[A]いささか内心の苦痛を覚えながら、ときどき知識を競いあっ仲だったからであるては、ひそかに心を痛めていた

第1巻45ページ
とつぜん乳母が駆けこんできて、驚いた顔のて、母の手から幼子を奪いとる。

第1巻45ページ
アリョーシャは、その瞬間の母の顔もはっきりと覚えていた。思い出せるかぎりの点から判断しても、母は狂乱しながらも美しい顔をしていたと彼は話していた。

第1巻48ページ
むしろ逆に穏やかで澄みきった心をしているからだということは、だれでもひと目見ただけですぐにわかったの目にも明白だった

第1巻48ページ
アリョーシャがそんな自分の強さを誇ることなくっているのではなく、どれほど勇敢で強い人間かということが自分にもむしろわかっていないらしいということをすぐに見抜い理解した。

第1巻53ページ
当時アリョーシャは、本人すら半ば自分から打ち明けかけた。だが、ほんとうにそれだけが帰郷の理由だったかどうかは疑わしいというと、それは違うかもしれないしかしなにより確かなのは、いったい何が彼の魂からふっと湧きあがり、

第1巻62ページ
彼は感傷的になっていた涙もろい人間だった。その口ぶりは乱暴ながら、感傷的でもあった涙もろかったのである

第1巻65ページ
それ以外に理想の帰結はないとすぐに思われたからなのだ。


第1巻65ページ
しかしそしてあまりに多くの懺悔や悲嘆や告白を自分の魂に引き受けたため、

第1巻65ページ
そしてそのため、訪ねてきた人がまだひとことも口をきかないうちから、

第1巻76ページ
そのお人なら真実をご存だ。

第1巻77ページ
それでもやはりひとりの人間ひとつの個としての存在にすぎないということに、アリョーシャはすこしもたじろが困惑しなかった。

第1巻79ページ
アリョーシャの目に、弟イワンに対するドミートリーの絶賛ぶりがより一層得意なものと映ったのほかにもわけがあった。なにによってかというと、それはイワンと比べ、

第1巻79ページ
たがいにこれほど似ていない兄弟というのは他には考えにくいほどだったからだという点だった

第1巻82ページ
博学なイワンがさも見下したかのように話をわざと途中でやめてしまあてこすりを言ったりする光景が、

第1巻87ページ
ドミートリーにはすでに前の晩、始まりと終わりの時間を伝えてあったが、彼は遅れていた。

第1巻92ページ
「いや、[A]長老さまへ(Aへ移動)[このわたし]みなさまを案内するように申しつかっておりますしなければなりませんので

第1巻96ページ
教会の塀の内側墓の間に作られていた。

第1巻97ページ
そのうちカッとなり、ひと目もはばからず生き恥をさらす自分自身も思想もおとしめることになる
(これは修正前のほうでいいような気もするけれど)

第1巻103ページ
わたしども自身はいつも几帳面でして、

第1巻109ページ
ましてやここでは、金を受けとらないならわしであり金銭どまったく問題にならず、いっぼうに愛と慈悲が、他方に

第1巻111ページ
あなたを守るために前もって申し上げることです。[A]たとえある人たちが、このわたしをどんなにけなしたがろうが、る人がいるとしてでもですな。(Aへ移動)[まあ、ほかのことはどうなるかは、全然わかりません。]これはねえ、ミウーソフさん、あなたのことを言ってるんですよ。

第1巻111ページ
あなたが宿した胎は、あなたが吸った乳は。とくに乳は!

第1巻122ページ
私の問いに対してほかそこらの地主や、ことに町の先生方は、

第1巻125ページ
でも、立って歩けるまで育ちませんでした。

第1巻129ページ
彼女は慰めを拒む得られない。息子たちはもういないのだから

第1巻129ページ
そうした仕切り運命(さだめ)が設けられているのです。

第1巻130ページ 
なんて尊い子だろう! 立派な神の人だ。お祈りをしてあげましょう。

第1巻138ページ 
「いいえ、夜のけいれん発熱はすっかり治りました。

第1巻157ページ
頭のいいところを連中に見せてやるまではね」

第1巻159ページ
ただし、その状態は本来ありうべからざるものですし、そもそも問題の根底そのものに嘘が潜んでいるのですから、この混合をたんにノーマルなどころか、まがりなりにも同意妥協できる状態に導くことなど絶対にできないのですはずですがね

第1巻160ページ
教会こそみずからのなかに国家を含むべきであって、国家のなかの一部分を占めるだけであってはならない。たとえそれが今なんらかの理由で不可能であっても、本質において、国家そのことは明らかにキリスト教社会の今後の全発展の、直接的でもっとも重要な問題として提示されるべきだと反論したのです」

第1巻161ページ
ひどく冷静ながらいつものようにこれまでどおり率直に自分から進んで話をつづけた。

第1巻162ページ
いっぽうキリストの教会は、国家に入り込みながら、[A]つまり自分が立っている礎石から(Aへ移動)[自分の基盤]明らかに当然何ひとつ譲歩できませんでした。るはずもなく、いったん神自身によってしっかりと提示され、指示された目的を、ひたすら追求することができただけなのです。

第1巻163ページ
教会は、(ぼくが反論している著者が教会について述べていますが使っている表現ですが)『すべてひとつの社会団体』ないし『宗教的な目的をもつのための人々の団体結社』として、国家のうちに一定の地位を求めたりすべきではない。それどころか、


第1巻168ページ
そのとき国家社会は、だれを破門から解き、だれを自分の社会に再び迎えいれるべきか、

第1巻169ページ
それでもそれでもしキリスト教社会、つまり教会が、犯罪者をちょうど俗社会の掟が彼をはねつけ切り捨てるのと同じように放逐するとしたら、ああ、恐ろしい、いったい犯罪者はどうなるでしょう?

第1巻169ページ
なのにしかし社会は、愛情に満ちたやさしい母親のように、効力のある罰を自分から避けています。

第1巻177ページ
また彼のまなざしに、なにか物思わしげで気難しいものを見てとってい別の人たちは、とつぜんの高笑いに不意を突かれることがよくあった。その笑いは、彼がひどく気難しそうに見える反面しながらもじつは彼のなかに陽気でおどけたふざけたことを考えがあるていたことを物語っていた。

第1巻178ページ
でも、父の使いで来ました下男のスメルジャコフにしつこく時間のことを聞きましたのに、

第1巻184ページ
しかしミウーソフがとつぜん肩をすくめ、それと同時にフョードルが椅子から立ちあがった跳ね起きた

第1巻185ページ
長老さま聖なる方、どうかお許しください」

第1巻189ページ
あなたの頼み称しだといって、こういう提案をているんですしたじゃありませんか。もしも、ぼくが財産のことであなたあまりうるさくいうようだったら、あなたが持っているぼくの手形を彼女が引きとり、その手形をたてたねにぼくを監獄にぶちこんでしまえばいいるよう訴訟を起こしてくれ、とです。

第1巻192ページ
距離は三歩……ハンカチごし! ハンカチをかぶせて撃つごしでだ

第1巻194ページ
そんなことあるもんか許せん買えるはずがあるもんかけしからん!」

第1巻196ページ
「そのかわり、あなたのお仲間とはお別れですとのおつきあいは願い下げです、カラマーゾフさん

第1巻197ページ
「その予期できなかった事情というの、このわたしでしてねのことですな!」

第1巻197ページ
食事は家でします。ここじゃあ、わたしも能なし同然ですからね食事なんかできそうにないですからね、最愛の親戚ミウーソフさん、とうでしょう」

第1巻203ページ
だれかを待ちうけている様子のは明らかだった。「ぼくを待ってたんじゃないよね?」

第1巻204ページ
いや、きみさそうだよ」ラキーチンはにやりと笑った。

第1巻204ページ
あの予言、いったい何を意味してるんだ? それが聞きたくてね」
「なんの予言さ」

第1巻204ページ
でもいいや。それで、あの予言って、いったいなんの意味なのさ?」

第1巻207ページ
あの人は親父さんをぐさりとやりかねない。一方きみの親父が飲んだくれで、抑えのきかない道楽人で、節度なんてものは一度だって理解したことがない人間だけどだから、ふたりとも堪えきれなくなったら、どぶのなかにいっしょにどぶんと……」

第1巻208ページ
三人が額をごつんとやった鉢合わせした。で、ひょっとすると、きみがその四人目ということになるのかな」

第1巻210ページ
セックス情欲のことさ!
(砕けすぎてて、この言い方はすきじゃありません)

第1巻210ページ
ちゃんと伝えるんだよよろしく言っといてよぼくは行き伺いませんとね」

第1巻215ページ
最近さっきの彼のくだらない理論、聞いたことがあるかい。

第1巻218ページ
つまりただし、彼がぼくに話してくれたといってもいいわけじゃないただしつまり、ぼくは盗み聞きしたのさ。
(修正前のでも、意味が取れないわけではないけれども、、、)

第1巻219ページ
人のお情けで台所にいさせてもらっていだけの男じゃないか。

第1巻222ページ
あの件で、少なくとも修道僧たちはどこも悪いところはない

第1巻227ページ
「あなたはどうして、そうまで人をそんなに誰それを憎むのですか?」

第1巻231ページ
フォン・ゾーンが何ものかご存ですか?

第1巻231ページ
それはなんの話です? なんということだ。どういうことなんです?よくもそんなことが」修道司祭たちのあいだから声があがった。

第1巻236ページ
神父さん、あなたがただって民衆の生き血を吸っているんだ!」

第1巻238ページ
せいぜい偽善者ってるんですな、神父さんがた、わたしはもう行きますよ! 息子のアレクセイは、父親の権限で今日から永久に引きとらせてもらいますよ! 尊敬する息子のイワンくん、わたしに続けって命令させていただきますよ。フォン・ゾーン、なんの用があってこんなところに居残ってる!

第1巻239ページ
彼はあまりに急いでいたので、がまんできずにイワンがすでにまだ左足をかけていたステップに自分の足を乗せ、

第1巻249ページ
これに似たことは、アリョーシャがってきてからもフョードルの身に起こった。

第1巻249ページ
これまで自分が経験したこともないようなものを持ち帰ってきたもたらした

第1巻250ページ
外見を容貌だけみると、グリゴーリーは冷ややかないかめしい無口なだったが口数も少なく、口からでる発する言葉は重々しく、軽はずみとは無縁だった。

第1巻258ページ
リザヴェータを見てひどく良心をやさしい心をひどく傷つけられた。

第1巻258ページ
今後はこういうことがないようにと訓令を出した厳重に注意を与えた

第1巻258ページ
ちなみにわがの子どもというのは、ことに小学生はおしなべて腕白である。

第1巻259ページ
わがではまだ、今日にいたっても塀の代わりに網垣がたくさん残っている

第1巻263ページ
その夜、カラマーゾフ家の塀を勢いよくなんとかはい登り、身重のからだに害がおよぶのも承知で跳び下りたのである。

第1巻267ページ
世界にだれひとり、自分を怒らせ侮辱しようなどという気を起こす人はいない、いや、気を起こさ侮辱しないのではなく、気を起こせ侮辱できないのだとアリョーシャは信じきっていた。

第1巻269ページ
例の言いつけのこともきっともしかしたら忘れずにいて、すねたりしかねなかった。

第1巻275ページ
よく覚えておけよ! これからしばらくはいまのところは楽しく話そう! さあ座れ、ほら、ここの席だ。おれはその横に座って、おまえの顔をよく眺めながら何もかも話しちまうのさずっと話し続ける。おまえはずっと何もしゃべらないでいい。おれが何もかもずっとしゃべるからな。

第1巻276ページ
それこそ藁をもつかむ思いで心のひだというひだ、あばら骨の一本一本にまで熱い思いをこめておまえを求め、

第1巻282ページ
の姿が見えるだけ!

第1巻283ページ
大地の胸を叩いを耕したりするようなまねもしない

第1巻286ページ
のようななんだよ、好色だからさってやつは

第1巻287ページ
だからおれはちっちゃく狭くしてやりたい

第1巻289ページ
掃きだめに鶴だよ。泥のなかの金塊だよ。

第1巻294ページ
この叔母さんというのが無口なおばかさんで素朴な人で、姪のほう、つまり中佐の長女のほうは、これが元気のいいおばかさん素朴な感じの人だったのさ。

第1巻294ページ
すばらしい目をしていて、顔のほうは、そうだな、ちょっとがさつではあ品がなかったがな。

第1巻295ページ
中佐のほうだが、これがとんでもない食わせ者なのさまるでちがった

第1巻296ページ
どこぞの家庭教師を助けるために活人画の催しまでやってのける開催されるありさまだった。

第1巻305ページ
だが、誓ってもいい。おれはあのとき三秒から五秒くらい、[A]恐ろしい憎しみを感じながら(Aへ移動)[相手をにらんでいた。]そう、なんだ、気がくるうほどのはげしい恋と、紙一重の憎しみを感じながらだ!

第1巻309ページ
で、茫然自失した未亡人は、カテリーナが戻ってきたのを、生みの親のよう実の娘が戻ってきたみたいに喜んだわけだ。

第1巻311ページ
涙ながらに書いたのさ。おれはあるそのことを永久に恥ずかしく思っている、とね。つまり、あなたは持参金つきの金持ちだが、おれはたんに成りあがりの貧乏仕官にすぎない、と書いたんだ

第1巻312ページ
人がちょっとばかり熱弁をふるった芝居がかった言い方をするからといって、なんだというんだ? おれはいまほんとうに熱弁をふるっていないか芝居がかっているだろう? だってでもな、おれは真剣なんだぞ。ほんとうに真剣なのさ。

第1巻314ページ
そういや、言葉は自身に満ちていたよ同時に高慢でもあった

第1巻317ページ
そのままそこに泊り込んじまった離れられなくなった

第1巻317-318ページ
お望みなら結婚してあげてもいいわ、だってそりゃああんたは乞食同然だものけどね

第1巻318ページ
いやだっていうならといったって、のまま残る。

第1巻318ページ
アリョーシャの前に立ちどまりつかんだ肩をつかんで、ふいに思い切り揺すりだした。

第1巻318ページ
純真な坊やにわかるかな。何もかも寝言悪夢だってことが、考えられもしない寝言悪夢だってことが、なにしろこれは悲劇だからな!

第1巻322ページ
「いいか。法的になつはおれに一銭の借りもない。でもいまは特別なんだ。あいつからもらうものはすべてもらった。

第1巻323ページ
やつははじめて本気で考えはじめたんだになって嗅ぎつけたんだ(本気になってってところに気をつけろよ)

第1巻325ページ
だから、たぶんきっと来ない!

第1巻325ページ
スメルジャコフもそのつもりだそう見ている

第1巻328ページ
屋敷ではこの客間がいちばん広い部屋で、見せかけばかりの古いどこか古めかしく装った家具が据えつけられてあった。

第1巻335ページ
「油虫でも入っていたか?」グリゴーリーは何度も訊ねたがたずねる

第1巻338ページ
そのくせ相手は、まだひよっ子ながら、他人同様に彼を横目でにらみ胡散臭そうに眺め、ずっと黙りこくっていた。

第1巻339ページ
かりに人相学者がそんな彼の顔をのぞき込んだら、物思い思索考えごと思考も彼はしていない、なにか瞑想にふけっているだけだと答えたことだろう。
(ここはどう訳すのか、難しそうですね)

第1巻341ページ 
しかもその笑いがグリゴーリーをあてこすったに向けられたものとみて、フョードルが訊ねた。

第1巻354ページ
そうなんだ、イワン、あのバラムのロバが、あれこれ物事を考えているとはなあ。でもまあ、どこまでちゃんと考え抜いているかはほんとうに、どんなことまで考えつくか、知れたもんじゃない

第1巻370ページ
イワン! イワン! 早く水をのませてやれこいつに水を。まるで母親だ、母親と瓜二つだ。

第1巻379ページ
アリョーシャ、いいか、ほんとうのひとり息子よ、お前だけだよ、おれの息子は。じつは、おれはイワンが怖いんだ。

第1巻380ページ
これがさっき話した聖像だがね、聖母さまの像だが、これをおまえにやるから持ってお行き。それに修道院に戻ってもかまわんよ……あのときさっき言ったのは冗談だからな、怒るなよ。

第1巻382ページ
でも、では、やっぱりこれからカテリーナさんのところへ行くんだろう?

第1巻383ページ
「兄さん、お父さんとドミートリーのあの恐ろしい事件このひどい争い、どんなふうに片がつくんです?」

第1巻395ページ
「前から知っています。たぶんちゃんと知っていると思います。

第1巻395ページ
つまり、いろんな人世間の人たちや自分のことを自身に対して恥ずかしく思うのはかまいません。

第1巻400ページ
その体つきはもしかするとことによると、ゆくゆくはミロのヴィーナスのスタイル姿態を約束するものであったかもしれないかもしれなかった。もっとも、そのことはすでにいまも(Bへ移動)[間違いなく][A]少しばかり誇張されたところがあり、(Aへ移動)[そのプロポーションに]予感されることではあった将来それは[B]極端なものになるであろうことは予想しえた

第1巻412ページ
「ホフラコーワさまからことづかった手紙です。お嬢様がお渡しするのをお忘れでしたのでになったそうです。昼のお食事のときからお預かりしていましたおりましたのに

第1巻413ページ
[A]アリョーシャは、(Aへ移動)[ひどく震えあがった]が、それでも驚きのほうが強かったびっくりして言った

第1巻416ページ
しばしば自分の気持ちをひとことでぴたりとしばしば顔の表情だけで(自分の感情をはっきりと伝えながら)言いあらわし、その場の雰囲気をはっきりと伝えた。

第1巻426ページ
たとえいっときとはいえその長老のことを忘れることがあってしまっていたからだ。



第一巻の修正終わり。




『カラマーゾフの兄弟』を自分用に修正する

『カラマーゾフの兄弟』亀山郁夫訳、読みながら赤ペン入れていきましたので、それをブログとして記録しておこうかなと思いまして。それでこのブログを始めました。

検索して、誤訳だとか言われている部分とか、自分で読んでいて、これはこうしたほうがいいんじゃないの的な部分とか(そんなにないけど)、そういう私の個人的な修正箇所をリストアップしていこうと思っているのです。

修正は、他の方の先行訳を参考にしたりしています。
第一巻に関しては、ほぼすべて、以下を参考にしてます。
点検 新訳『カラマーゾフの兄弟』第1巻 
亀山訳「検証」
上記の修正箇所については、素直に受け入れてだいたい修正してあると思います。

二巻以降は、私個人の意見としての修正になります。

私が持っている光文社『カラマーゾフの兄弟』の版は、以下の通りです。
第1巻 2007年 8月20日 第12刷
第2巻 2007年 8月15日 第7刷
第3巻 2007年 8月15日 第6刷
第4巻 2007年 7月20日 初版第1刷
第5巻 2007年 8月5日 第3刷

こうしてみると、第1巻がいちばん売れていて、徐々に部数は減っているという感じなんですかね。第5巻は、ほとんど読むところがなくて、騙されたような気分でした。もっとちゃんと確かめて買うべきだった。

でも、誤解してほしくないのは、こういう修正リストをアップするからといって、亀山郁夫さんの訳がきらいなわけではないのです。というか、他の先行訳よりすきなぐらいです。ただときどき意味不明の文章が出てきたり、文と文のつながりが変だったりするのが残念なのです。
これからもこの訳で『カラマーゾフの兄弟』を何度も読もうと思っているので、そのときのために赤ペンを入れたというわけです。

それでは早速、「著者より」から始めてみますね。

第1巻10ページ
昨今の混乱をきわめる時代 (修正)全体にわたる混沌のなかで

第1巻11ページ
おまけに、肝心なのはふたつ目のほうときている。 (削除)

第1巻13ページ
読者のみなさんはこれから先、第二(修正)の話を読みはじめる価値がはたしてあるかどうか自分で決めることになる。

第1巻13ページ
最初の短い(削除)話の二ページ目で本をなげだし、二度と開かなくたってかまわない。