ひきつづき本編の修正に入りますね。
第一巻は以下の版を使ってます。
2007年 8月20日 第12刷
第1巻16ページ
当時は
かなり名の知られた話題になった人物だった
第1巻18ページ
それはもう身勝手というしかない
気まぐれ思い込みが原因で、娘にすれば、シェークスピアの女主人公オフェーリアにあやかりたい一心で事におよんだのだ。
第1巻18ページ
これまた、「
幻想に囚われ
となった思考のいらだちてしまった」
の結果だった。
第1巻18-19ページ
そこで彼女は、たとえ一瞬にせよ、
フョードルは、いまはたんに居候の身にすぎない
フョードルがけれども、じつはよりよい未来へ向かう過渡の時代に生きるこのうえなく勇敢でシニカルな男性であるという、おめでたい空想のとりこになった(そのじつ、彼は腹黒い道化でしかなかったが)。
第1巻19ページ
ついでながら彼女は、性的な面で彼にいっさい感興を呼びおこさなかったただ一人の女性だった
からだ。
第1巻21ページ
夫として口にするのも
はばかられる恥さらしな夫婦生活の内輪話まで
第1巻22ページ
なんの気がねも無用とばかり完全
に自由な生活にひたっな女性解放を実践していた。
第1巻30ページ
彼女は、
(Aへ移動)[恩人で養育者でありながら同時に虐待者でもあった。]高名な老夫人の裕福な屋敷で育てられた。老夫人は、ヴォルホフ将軍の未亡人だった。
この女性は、[A]
第1巻31ページ
無為の毎日
からのために、どうにも始末に負えないわがまま女になりさがっていたのだ。
第1巻31ページ
こんな次第で、哀れな娘は
慈善家から貧乏人の恩人を女から男に乗り換えたのである。
第1巻33ページ
不思議なことに彼はその後、一生、
むろん夢
をとおしてのようにぼんやりとにせよ母親の顔を覚えていたという話をわたしは知っている。
第1巻34ページ
ソフィアの死からきっかり三ヶ月後、将軍夫人はとつぜんこの町に姿を現し、フョードルの家に
あがみこんで向かった。わずか半時間ばかり
町で過ごしただけで、
いろいろい後始末をしていったたくさんのことをやってのけた。
第1巻34ページ
前髪をひっつかんで三度、
床へひき倒した下へひっぱったという。
(これは修正前のほうが面白かったりしますが、まあ、修正しときました)
第1巻34ページ
乱暴な言葉などひとことも
言わ発せず、
第1巻41ページ
わたしの記憶では、
(Aへ移動)[前々からひどく興味を寄せていたこの青年イワンと知り合って]二人の折り合いのよさにだれよりも仰天したのが、ほかならぬミウーソフだった。彼は
イワンとは[A]、いささか内心の苦痛を覚えながら、ときどき知識を競いあっ
た仲だったからであるては、ひそかに心を痛めていた。
第1巻45ページ
とつぜん乳母が駆けこんできて、驚い
た顔のて、母の手から幼子を奪いとる。
第1巻45ページ
アリョーシャは、その瞬間の母の顔も
はっきりと覚えていた。思い出せるかぎりの
点から判断しても、母は狂乱しながらも美しい顔をしていたと彼は話していた。
第1巻48ページ
むしろ逆に穏やかで澄みきった心をしているからだということは、だれ
でもひと目見ただけですぐにわかったの目にも明白だった。
第1巻48ページ
アリョーシャが
そんな自分の強さを誇
ることなくっているのではなく、どれほど勇敢で強い人間かということが自分にもむしろわかっていないらしいということをすぐに
見抜い理解した。
第1巻53ページ
当時
はアリョーシャ
は、本人すら半ば自分から打ち明けかけた。だが、ほんとうにそれだけが帰郷の理由だったか
どうかは疑わしいというと、それは違うかもしれない。
しかしなにより確かなのは、いったい何が彼の魂からふっと湧きあがり、
第1巻62ページ
彼は
感傷的になっていた涙もろい人間だった。その口ぶりは乱暴ながら、
感傷的でもあった涙もろかったのである。
第1巻65ページ
それ以外に理想の帰結はないと
すぐに思われたからなのだ。
第1巻65ページ
しかしそしてあまりに多くの懺悔や悲嘆や告白を自分の魂に引き受けたため、
第1巻65ページ
そしてそのため、訪ねてきた人がまだひとことも口をきかないうちから、
第1巻76ページ
そのお人なら真実をご存
知じだ。
第1巻77ページ
それでもやはり
ひとりの人間ひとつの個としての存在にすぎないということに、アリョーシャはすこしも
たじろが困惑しなかった。
第1巻79ページ
アリョーシャの目に、弟イワンに対するドミートリーの絶賛ぶりが
より一層得意なものと映ったの
はが、
ほかにもわけがあった。なにによってかというと、それはイワンと比べ、
第1巻79ページ
たがいにこれほど似ていない兄弟というのは他には考えにくいほどだった
からだという点だった。
第1巻82ページ
博学なイワンがさも見下したかのように
話をわざと途中でやめてしまあてこすりを言ったりする光景が、
第1巻87ページ
ドミートリーにはすでに前の晩、
始まりと終わりの時間を伝えてあったが、
彼は遅れていた。
第1巻92ページ
「いや、
[A]長老さまへ
は、
(Aへ移動)[このわたしがは]みなさまを案内
するように申しつかっておりますしなければなりませんので」
第1巻96ページ
教会の塀の内側
とや墓の間に作られていた。
第1巻97ページ
そのうちカッとなり、
ひと目もはばからず生き恥をさらす自分自身も思想もおとしめることになる
(これは修正前のほうでいいような気もするけれど)
第1巻103ページ
わたし
ども自身はいつも几帳面でして、
第1巻109ページ
ましてやここでは、
金を受けとらないならわしであり金銭どまったく問題にならず、いっぼうに愛と慈悲が、他方に
第1巻111ページ
あなたを守るために前もって申し上げることです。
[A]たとえ
ある人たちが、このわたしをどんなにけなしたが
ろうが、る人がいるとしてでもですな。(Aへ移動)[まあ、ほかのことはどうなるかは、全然わかりませんよや。]これはねえ、ミウーソフさん、あなたのことを言ってるんですよ。
第1巻111ページ
あなたが宿した胎は、あなたが吸った乳
房首は。とくに乳
房首は!
第1巻122ページ
私の問いに対して
ほかそこらの地主や、ことに町の先生方は、
第1巻125ページ
でも、
立って歩けるまで育ちませんでした。
第1巻129ページ
彼女は慰めを
拒む得られない。息子たちはもういないのだから
第1巻129ページ
そうした
仕切り運命(さだめ)が設けられているのです。
第1巻130ページ
なんて尊い子だろう! 立派な神の人だ。お祈りをしてあげましょう。
第1巻138ページ
「いいえ、夜の
けいれん発熱はすっかり治りました。
第1巻157ページ
頭のいいところを連中に見せてや
れるまではね」
第1巻159ページ
ただし、その状態は
本来ありうべからざるものですし、そもそも問題の根底そのものに嘘が潜んでいるのですから、この混合を
たんにノーマルなどころか、まがりなりにも
同意妥協できる状態に導くことなど絶対にできない
のですはずですがね。
第1巻160ページ
教会こそみずからのなかに国家を含むべきであって、国家のなかの一部分を占めるだけであってはならない。たとえそれが今なんらかの理由で不可能であっても、本質において、
国家そのことは明らかにキリスト教社会の今後の全発展の、直接的でもっとも重要な問題として提示されるべきだと反論したのです」
第1巻161ページ
ひどく冷静ながら
いつものようにこれまでどおり率直に自分から進んで話をつづけた。
第1巻162ページ
いっぽうキリストの教会は、国家に入り込みながら、
[A]つまり自分が立っている礎石から
(Aへ移動)[自分の基盤]を明らかに当然何ひとつ譲歩でき
ませんでした。るはずもなく、いったん神自身によってしっかりと提示され、指示された目的を、ひたすら追求することができただけなのです。
第1巻163ページ
教会は、(ぼくが反論している著者が教会について
述べていますが使っている表現ですが)『
すべてひとつの社会団体』ないし『宗教的な目的
をもつのための人々の
団体結社』として、国家のうちに一定の地位を求めたりすべきではない。それどころか、
第1巻168ページ
そのとき
国家社会は、だれを破門から解き、だれを自分の社会に再び迎えいれるべきか、
第1巻169ページ
それでもそれでもしキリスト教社会、つまり教会が、犯罪者をちょうど俗社会の掟が彼をはねつけ切り捨てるのと同じように放逐するとしたら、ああ、恐ろしい、いったい犯罪者はどうなるでしょう?
第1巻169ページ
なのにしかし社会は、愛情に満ちたやさしい母親のように、効力のある罰を自分から避けています。
第1巻177ページ
また彼のまなざしに、なにか物思わしげで気難しいものを見てとっ
ていた
別の人たちは、とつぜんの高笑いに不意を突かれることがよくあった。その笑いは、彼がひどく気難しそうに
見える反面しながらも、
じつは彼のなかに陽気で
おどけたふざけたことを考え
があるていたことを物語っていた。
第1巻178ページ
でも、
親父の使いで来ました下男のスメルジャコフにしつこく時間のことを聞きましたのに、
第1巻184ページ
しかしミウーソフがとつぜん肩をすくめ、
それと同時にフョードルが椅子から
立ちあがった跳ね起きた。
第1巻185ページ
「
長老さま聖なる方、どうかお許しください」
第1巻189ページ
あなたの頼み
と称しだといって、こういう提案を
しているんですしたじゃありませんか。もしも、ぼくが財産のことであなたあまりうるさくいうようだったら、あなたが持っているぼくの手形を彼女が引きとり、その手形を
たてたねにぼくを監獄にぶちこんでしまえ
ばいいるよう訴訟を起こしてくれ、とです。
第1巻192ページ
距離は三歩
だ……ハンカチごし
にだ! ハンカチ
をかぶせて撃つごしでだ!
第1巻194ページ
「
そんなことあるもんか許せん、
買えるはずがあるもんかけしからん!」
第1巻196ページ
「そのかわり、あなた
のお仲間とはお別れですとのおつきあいは願い下げです、カラマーゾフさん
第1巻197ページ
「その予期できなかった事情というの
がは、このわたし
でしてねのことですな!」
第1巻197ページ
食事は家でします。ここじゃあ、
わたしも能なし同然ですからね食事なんかできそうにないですからね、最愛の親戚ミウーソフさん、とうでしょう」
第1巻203ページ
だれかを待ちうけている
様子のは明らかだった。「ぼくを待ってた
んじゃないよねの?」
第1巻204ページ
「
いや、きみさそうだよ」ラキーチンはにやりと笑った。
第1巻204ページ
あの
予言夢、いったい何を意味してるんだ? それが聞きたくてね」
「なんの
予言夢さ」
第1巻204ページ
でもいいや。それで、あの
予言夢って、いったいなんの意味なのさ?」
第1巻207ページ
あの人は親父さんをぐさりとやりかねない。
一方きみの親父が飲んだくれで、抑えのきかない道楽人で、節度なんてものは一度だって理解したことがない人間
だけどだから、ふたりとも堪えきれなくなったら、どぶのなかにいっしょにどぶんと……」
第1巻208ページ
三人が
額をごつんとやった鉢合わせした。で、ひょっとすると、きみ
がそのは四人目ということになるのかな」
第1巻210ページ
セックス情欲のことさ!
(砕けすぎてて、この言い方はすきじゃありません)
第1巻210ページ
「
ちゃんと伝えるんだよよろしく言っといてよ。
ぼくは行き伺いませんとね」
第1巻215ページ
最近さっきの彼のくだらない理論、聞いた
ことがあるかい。
第1巻218ページ
つまりただし、彼がぼくに話してくれた
といってもいいわけじゃない。
ただしつまり、ぼくは盗み聞きしたのさ。
(修正前のでも、意味が取れないわけではないけれども、、、)
第1巻219ページ
人のお情けで台所にいさせてもらってい
るただけの男じゃないか。
第1巻222ページ
あの件で、少なくとも修道僧たち
にはどこも悪いところはない
第1巻227ページ
「あなたはどうして、
そうまで人をそんなに誰それを憎むのですか?」
第1巻231ページ
フォン・ゾーンが何ものかご存
知じですか?
第1巻231ページ
「
それはなんの話です? なんということだ。どういうことなんです?よくもそんなことが」修道司祭たちのあいだから声があがった。
第1巻236ページ
神父さん、あなたがた
だっては民衆の生き血を吸っているんだ!」
第1巻238ページ
せいぜい偽善者
やぶってるんですな、神父さんがた、わたしはもう行きますよ! 息子のアレクセイは、父親の権限で今日から永久に引きとらせてもらいますよ!
尊敬する息子のイワンくん、わたしに続けって命令させていただきますよ。フォン・ゾーン、なんの用があってこんなところに居残ってる!
第1巻239ページ
彼はあまりに急いでいたので、がまんできずにイワンが
すでにまだ左足をかけていたステップに自分の足を乗せ、
第1巻249ページ
これに似たことは、アリョーシャが
戻やってきてからもフョードルの身に起こった。
第1巻249ページ
これまで自分が経験したこともないようなものを
持ち帰ってきたもたらした。
第1巻250ページ
外見を容貌だけみると、グリゴーリーは冷ややかないかめしい
無口な男
だったがで、
口数も少なく、口からでる発する言葉は重々しく、軽はずみとは無縁だった。
第1巻258ページ
リザヴェータを見て
ひどく良心をやさしい心をひどく傷つけられた。
第1巻258ページ
今後はこういうことがないようにと
訓令を出した厳重に注意を与えた。
第1巻258ページ
ちなみにわが
国町の子どもというのは、ことに小学生はおしなべて腕白である。
第1巻259ページ
わが
国町ではまだ、今日にいたっても塀の代わりに網垣がたくさん残っている
第1巻263ページ
その夜、カラマーゾフ家の塀を
勢いよくなんとかはい登り、身重のからだに害がおよぶのも承知で跳び下りたのである。
第1巻267ページ
世界にだれひとり、自分を
怒らせ侮辱しようなどという気を起こす人はいない、いや、
気を起こさ侮辱しないのではなく、
気を起こせ侮辱できないのだとアリョーシャは信じきっていた。
第1巻269ページ
例の言いつけのことも
きっともしかしたら忘れずにいて、すねたりしかねなかった。
第1巻275ページ
よく覚えておけよ!
これからしばらくはいまのところは楽しく話そう! さあ座れ、ほら、ここの席だ。おれはその横に座って、おまえの顔をよく眺めながら
何もかも話しちまうのさずっと話し続ける。おまえはずっと何もしゃべらないでいい。おれが
何もかもずっとしゃべるからな。
第1巻276ページ
それこそ
藁をもつかむ思いで心のひだというひだ、あばら骨の一本一本にまで熱い思いをこめておまえを求め、
第1巻282ページ
男人の姿が見えるだけ!
第1巻283ページ
大地
の胸を叩いを耕したりするようなまねもしない
第1巻286ページ
嵐
のようななんだよ、好色
だからさってやつは。
第1巻287ページ
だからおれは
ちっちゃく狭くしてやりたい
第1巻289ページ
掃きだめに鶴だよ。泥のなかの金塊だよ。
第1巻294ページ
この叔母さんというのが無口
なおばかさんで素朴な人で、姪のほう、つまり中佐の長女のほうは、これが元気のいい
おばかさん素朴な感じの人だったのさ。
第1巻294ページ
すばらしい目をしていて、顔のほうは、そうだな、ちょっと
がさつではあ品がなかったがな。
第1巻295ページ
中佐のほうだが、これが
とんでもない食わせ者なのさまるでちがった。
第1巻296ページ
どこぞの家庭教師を助けるために活人画
の催しまでやってのける開催されるありさまだった。
第1巻305ページ
だが、誓ってもいい。おれはあのとき三秒から五秒くらい、
[A]恐ろしい憎しみを感じながら
。(Aへ移動)[相手をにらんでいた。]そう、恋
なんだと、気がくるうほどのはげしい恋と、紙一重の憎しみを感じながらだ!
第1巻309ページ
で、茫然自失した未亡人は、カテリーナが戻ってきたのを、
生みの親のよう実の娘が戻ってきたみたいに喜んだわけだ。
第1巻311ページ
涙ながらに書いたのさ。おれは
あるそのことを永久に恥ずかしく思っている、
とね。つまり、あなたは持参金つきの金持ちだが、おれはたんに成りあがりの貧乏仕官にすぎない
、と書いたんだ。
第1巻312ページ
人がちょっとばかり
熱弁をふるった芝居がかった言い方をするからといって、なんだというんだ? おれはいま
ほんとうに熱弁をふるっていないか芝居がかっているだろう?
だってでもな、おれは真剣なんだぞ。ほんとうに真剣なのさ。
第1巻314ページ
そういや、言葉は
自身に満ちていたよ同時に高慢でもあった。
第1巻317ページ
そのまま
そこに泊り込んじまった離れられなくなった。
第1巻317-318ページ
お望みなら結婚してあげてもいいわ、
だってそりゃああんたは乞食同然だ
ものけどね。
第1巻318ページ
いやだ
っていうならといったって、こそのまま残る。
第1巻318ページ
アリョーシャの前に立ち
どまり、
つかんだ肩をつかんで、ふいに思い切り揺すりだした。
第1巻318ページ
純真な坊やにわかるかな。何もかも
寝言悪夢だってことが、考えられもしない
寝言悪夢だってことが、なにしろこれは悲劇だからな!
第1巻322ページ
「いいか。法的になつはおれに一銭の借りもない。
でもいまは特別なんだ。あいつからもらうものはすべてもらった。
第1巻323ページ
やつははじめて本気
で考えはじめたんだになって嗅ぎつけたんだ(本気
でになってってところに気をつけろよ)
第1巻325ページ
だから、
たぶんきっと来ない!
第1巻325ページ
スメルジャコフも
そのつもりだそう見ている。
第1巻328ページ
屋敷ではこの客間がいちばん広い部屋で、
見せかけばかりの古いどこか古めかしく装った家具が据えつけられてあった。
第1巻335ページ
「油虫でも入っていたか?」グリゴーリー
は何度も訊ねたがたずねる。
第1巻338ページ
そのくせ相手は、まだひよっ子ながら、他人同様に彼を
横目でにらみ胡散臭そうに眺め、ずっと黙りこくっていた。
第1巻339ページ
かりに人相学者がそんな彼の顔をのぞき込んだら、
物思い思索も
考えごと思考も彼はしていない、なにか瞑想にふけっているだけだと答えたことだろう。
(ここはどう訳すのか、難しそうですね)
第1巻341ページ
しかもその笑いがグリゴーリー
をあてこすったに向けられたものとみて、フョードルが訊ねた。
第1巻354ページ
そうなんだ、イワン、あのバラムのロバが、あれこれ物事を考えているとはなあ。
でもまあ、どこまでちゃんと考え抜いているかは、
ほんとうに、どんなことまで考えつくか、知れたもんじゃない
さ
第1巻370ページ
イワン! イワン! 早く
水をのませてやれこいつに水を。まるで母親だ、母親と瓜二つだ。
第1巻379ページ
アリョーシャ、いいか、
ほんとうのひとり息子よ、お前だけだよ、おれの息子は。じつは、おれはイワンが怖いんだ。
第1巻380ページ
これがさっき話した聖像だがね、聖母さまの像だが、
これをおまえにやるから持ってお行き。それに修道院に戻ってもかまわんよ……
あのときさっき言ったのは冗談だからな、怒るなよ。
第1巻382ページ
「
でも、では、やっぱりこれからカテリーナさんのところへ行くんだろう?
第1巻383ページ
「兄さん、お父さんとドミートリーの
あの恐ろしい事件このひどい争い、どんなふうに片がつくんです?」
第1巻395ページ
「前から知っています。
たぶんちゃんと知ってい
ると思います。
第1巻395ページ
つまり、
いろんな人世間の人たちや自分
のことを自身に対して恥ずかしく思うのはかまいません。
第1巻400ページ
その体つきは
もしかするとことによると、ゆくゆくはミロのヴィーナスの
スタイル姿態を約束するもの
であったかもしれないかもしれなかった。もっとも、
そのことはすでにいまも
(Bへ移動)[間違いなく]、
[A]少しばかり誇張された
ところがあり、(Aへ移動)[そのプロポーションには]予感されることではあった将来それは[B]極端なものになるであろうことは予想しえた。
第1巻412ページ
「ホフラコーワさまからことづかった手紙です。お嬢様がお渡しするのをお忘れ
でしたのでになったそうです。昼のお食事のときからお預かりして
いましたおりましたのに」
第1巻413ページ
[A]アリョーシャは、
(Aへ移動)[ひどく震えあがった]が、それでも驚きのほうが強かったびっくりして言った。
第1巻416ページ
しばしば自分の気持ちを
ひとことでぴたりとしばしば顔の表情だけで(自分の感情をはっきりと伝えながら)言いあらわし、その場の雰囲気をはっきりと伝えた。
第1巻426ページ
たとえいっときとはいえその長老のことを忘れ
ることがあってしまっていたからだ。
第一巻の修正終わり。